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木星のガニメデに大量の海水がある理由【太陽系の水の存在,宇宙】

最近地球外生命の存在ということで土星の衛星に熱水の存在が宇宙のニュースで上がったばかりですが。
今度は木星の衛星ガニメデです。

太陽系の地球外惑星や衛星で水の存在は生命につながることから注目されますね。

ガニメデは木星の第3衛星です、木星には67つ衛星が発見されていますがそのうちのガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星の1つです。
太陽系の衛星の中では一番大きく、ガニメデは衛星ですが惑星の水星よりも巨大です。

海水の存在が明らかになったのは3月12日の米航空宇宙局、NASAの発表によるもので、ガニメデは軟い氷と硬い地殻にあたる氷が存在すると考えられてきましたが、今回木星の衛星ガニメデに海がある事を表す物でこれまでで一番有力になる証拠を見つけたと発表されたようです。

さらにガニメデに存在する海水の量が地球よりも多く、地球と同じ塩水でできた海だと見られている
このガニメデ衛星でも水の発見は生命を探すための手がかりとして考えられている。

地球とガニメデの惑星内部の予想構造図

ガニメデの内部構造、予想図

ガニメデ衛星の内部構造、地下構造図
地球の内部構造

地球の内部構造、地下構造図
Image credit:wikipedia

地球とはだいぶ違いますが地球と同じように多層になっていてガニメデの中心は金属になっていると考えられています。

ガニメデ衛星の海水は1970年代から存在すると考えられてきましたが、2002年の木星探査機ガリレオではまだ確かな証拠を見つけることができませんでした

しかし今回ハッブル望遠鏡の観測によってガニメデの地下150kmに地球の海の10倍の100km深さで存在するとみられるようです。

今回確かだと言われるにいたった理由はドイツのケルン大学などの研究チームがガニメデ衛星のオーロラを観測してオーロラの揺れから磁場と塩水の影響から導き出したようでうす。

水星より大きく、太陽系最大の衛星と言うことでこれからさらに注目されるのではないでしょうか。

NASAのケレス無人探査機ドーンがケレスの周回軌道に到着、何年もの時間をかけ

NASAの無地探査機ドーンが準惑星のケレスの周回軌道に到着しましたね。

ケレスはセレスとも呼ばれてセレスで呼ばれることもよく見かけますが、ニュースではケレスで呼ばれたのでケレスのほうが定着しそうですね。wikipediaでもケレスで登録されています。

ケレスは元々は惑星として発見されていましたが、太陽系外縁で似たような天体が次々と発見され、ケレスを上回る天体も複数発見されたので1850年頃から惑星ではなくなって、惑星と小惑星の中間になる大きさの天体として2006年に冥王星と一緒に準惑星として扱われることになりました。

無人探査機ドーンは2007年9月から7年半もの時間をかけて今ようやくケレスに到着です。
正確な時間は米東部の時間で3月6日の午前7時39分になります。

数日前から到着間近の話題が出ていましたのでブログで書こうかと思ってたらもう到着してしまいました。

まだもう少し先になりますが同じくNASAの無人探査機ニューホライズンズも7月には到着し最接近する予定ですね。ニューホライズンズももうすぐ到着と言うことで最近また話題にもなってきています。

ケレスの無人探査機ドーンは49億[km]、4,900,000,000,000[m]の距離を移動しました。

他の単位で表そうとしたら4.9Gmや4900Mmになるのかなと思ったのですが、メートルにG、ギガやM、メガを使われている例がないですね。メガにいたってはmmと間違われてしまう。

地球と太陽の距離を1AUとして数えるAUだと約33AUになりますね。

無人探査機ドーンは49億kmの旅をしたことになるのですが、太陽とケレスの距離は約4億kmで2.6AU~3AUしかはなれていません。

ケレスの軌道
Image credit:wikipedia

軌道が楕円なので少し太陽との距離が変わります。

太陽の周りを何週も渦巻状にまわって地球からの直線距離より約20倍程度の距離を移動したことになりますね。
こうのような軌道に関しては詳しくないのですが技術が上がった今ならまだ早くケレスに到達させることができるでしょうか。

無人探査機ドーンのケレス軌道
Image credit:http://blog.goo.ne.jp/bbsawa/

火星の海水や水分はどこへ消失、失われた量を再度解明!

もともと火星には地球の北極海以上の水を持っていましたが、3月5日に掲載された米科学雑誌のサイエンスの記事によると、火星の水は火星全部を覆ってしまうくらい推量だったといいます。

火星に水が合ったのは知られていましたけど、水深まではどう計算しているのか分かりませんが、全体を覆ってしまうほどだったんですね。

米航空宇宙局、NASAの研究によって分かったことで、火星の大気中にただよう微小に違う水分を測定して解明されました。測定にはH2Oの水と、水分子の水素原子が1つ重水素に置き換わったHDOこの2つの水の測定から行われました。

重水素がDなのでH2OのHが一つ置きかわってHDOですね。この重水が多いほど多くの水を失ったことになるようです。

論文では元々火星は137メートルもの液体層に覆われて、覆われた表面の面積は北半球の約半分にあたる量だったようです。水深は1.6km以上あった場所も存在したといいます。

火星の水を失う
Image credit:astroarts

全体を覆うや火星を覆う、北半球を覆うと曖昧なところもありますが、水の量が全体を覆えるほどの量で、実際は北半球を水が覆っていたということですね。火星表面の面積は地球の4分の1しかないので、地球と比べるとまた変わってきそうです。表面積が4分の1と違いすぎるので比で使われることは無いと思いますが。

しかし残念なことに少し前のニュースでは50%以上が失われたと聞いていましたが、ここでは火星に存在した水の87%が宇宙に流出して失われてしまっているとされました。
もうほぼ残っていないんですね。この前のニュースと言うのも隕石から同様に2種類の水を調べた物です。

論文の著者のマイケル・ムンマ(Michael Mumma)によると

それほどの水を失った火星には、これまで考えられていた期間よりも長い間、水があった可能性が非常に高く、居住可能だったと考えられる期間も長くなる

と言われています。

住居可能”だった”なんですね。これからの研究で水を取り戻したり住居可能になることを望みたいです。

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