宇宙

光学5号機H2Aロケット28号機の撮影精度と開発費用と動画

H2Aロケット28号機は予定通り打ち上げらて成功しましたね。
三菱重工業とJAXAのもとで3月26日木曜日、AM10時21分に鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

登載した光学衛星5号機の情報収集衛星も打ち上げから2分後に補助ロケットを分離して第2段のエンジンに点火し20分後に分離成功しています。

春休みと重なったこともあって家族連れの見学者が多かったようです。

現在の光学衛星は60cmの物までしか見れませんが光学5号機では40cmの物まで撮影できて精度が上がったようですね。
もう少し精度上がるものかなと予想していましたが1.5倍の精度になるのですごいことでしょうね。

打ち上げられた光学5号機は耐用年数を迎える光学3号機の後継機になり、世界中のどこでも一日1回撮影ができます。
メディアでもどうどうと大きく取り上げられていますが情報収集衛星は他国の軍事施設を監視したりする事実上は偵察衛星でもあります。

先月からロケットの打上げ多いなと思っていましたがやはり2014年度で5機のロケットを打ち上げていて単年度では過去最多のようです。

国際的には95%が信頼性の目安になっているようで20回に1回失敗の確率ですね。今回打ち上げ成功を含めて96.4%になります。
打上げで失敗したのは6号機だけですね。

現在日本ではリスクのために同時に情報収集衛星を打ち上げないようにしていますが、内閣衛星情報センターによると今回の光学5号機打上げは開発費用も含めて431億円になるようです。
特に力を注いだ光学5号機だと思うので多少高い額になっているかもしれませんが失敗できない費用ですね。

H2Aロケット28号機の打上げ様子の動画

H2Aロケット28号機の打上げ中継と説明付きの動画、ニコニコ生放送からみたいですね

H2A ロケット 28号機 打ち上げ 遠くから撮影

メルトダウンした原子炉内部の様子をミュー粒子で見る

福島原発では1~3号機がメルトダウンしましたが、その内の1号機と2号機の炉内の様子が確認されたようですね。
調査には宇宙から降り注ぐ宇宙線の中に確認されているミュー粒子を使った始めての手法です。

溶融した燃料は格納容器内に落ちたと考えられましたが、福島原発1号機を調査した結果、原子炉内部状態は核燃料はほとんど溶融して落ちてしまっていることが確認されました。
格納容器の方でどのような状態になっているのかまでは明かされてないですね。

これから最難関と言われている燃料の取り出し方法を検討していくようです。
核燃料の取り出しにも通常炉内を画像で映すことができないのでこの観測情報を役立てることができますね。

原子炉内を調査できたこともありますが、ミュー粒子を使って調査できたと言うことの方が大きいのではないでしょうか。
新しく使えるようになったこのミュー粒子を使った技術は別の多くの場所でも活用を期待できるでしょう。

原子炉の方ばかり目が行くのはしかたないのですが、ミュー粒子は余り話題に上がりませんね。

ミュー粒子は英語でミューオンやミュオンと呼ばれているようで、素粒子(レプトン)の一種です。ミュー中間子と言う旧称がありましたが中間子とは別種であることが分かってミュー粒子と呼ばれています。

今回は原子炉内部の調査に使いましたが、地震研究ではミュー粒子を使い火山の内部構造を画像化するミューオトモグラフィーが進められているようです。

観測されたグラビティウェブは間違いだった【重力研究】

重力波とはその名の通り重力、時空のゆがみを光速で伝播する波動です。英語だとgravity waveとかっこいい。

しかしまだ重力波は直接観測されたわけでもなく、重力波を伝播させる媒体を重力子と考え呼ばれていますがこれもまだ存在が確認されてはいません。
重力波の検出を1960年代の共振型観測装置を始めいくつかの重力波の観測方法で検出実験を行ってきているようですが検出にいたってないようです。

重力波の観測をする事が一般相対性理論研究の主軸の一つにもなるので重力波の予測や検出の重力研究が積極的に進められているようです。

世間を騒がせた重力波の痕跡は1月30日に研究グループが誤りだと発表したようです、ニュースで見ててましたがすでにwikipediaの最後の欄に掲載されていますね。

宇宙マイクロ波背景放射の偏光をマイクロ波電波望遠鏡で観測し

「原始の宇宙を渡ってきた重力波の直接的イメージを初めて得た」

と発表していました。

しかし重力波の痕跡だろうと発見した痕跡は実際は重力波によって出来たものではなく他の要因による物となりました。

今回発見された痕跡は重力波でも残る痕跡だけども他にも2つの要因で出来る可能性がありました。

原始重力波の痕跡発生要因
Image credit:yahoo news

それは銀河の塵によって起こるものと重力レンズです。この重力レンズは最近ハッブル望遠鏡で4つの超新星爆発を観測したことでも話題になりましたね。
>>重力レンズで4つの超新星爆発を確認、重力レンズのメカニズム

そして今回発見された痕跡は銀河の塵によるものではと指摘があり、発表は誤りだとしたようです。

この痕跡が重力波で、宇宙が誕生するときに発生した「原始重力波」だということで発表されたときには世間を揺るがすほどのニュースだったようですね。

ビックバンにより発生した原始重力波
Image credit:yahoo news

今回は誤りで残念ではありましたが重力波の観測は世界各地の重力波望遠鏡によって研究されていますね。

木星のガニメデに大量の海水がある理由【太陽系の水の存在,宇宙】

最近地球外生命の存在ということで土星の衛星に熱水の存在が宇宙のニュースで上がったばかりですが。
今度は木星の衛星ガニメデです。

太陽系の地球外惑星や衛星で水の存在は生命につながることから注目されますね。

ガニメデは木星の第3衛星です、木星には67つ衛星が発見されていますがそのうちのガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星の1つです。
太陽系の衛星の中では一番大きく、ガニメデは衛星ですが惑星の水星よりも巨大です。

海水の存在が明らかになったのは3月12日の米航空宇宙局、NASAの発表によるもので、ガニメデは軟い氷と硬い地殻にあたる氷が存在すると考えられてきましたが、今回木星の衛星ガニメデに海がある事を表す物でこれまでで一番有力になる証拠を見つけたと発表されたようです。

さらにガニメデに存在する海水の量が地球よりも多く、地球と同じ塩水でできた海だと見られている
このガニメデ衛星でも水の発見は生命を探すための手がかりとして考えられている。

地球とガニメデの惑星内部の予想構造図

ガニメデの内部構造、予想図

ガニメデ衛星の内部構造、地下構造図
地球の内部構造

地球の内部構造、地下構造図
Image credit:wikipedia

地球とはだいぶ違いますが地球と同じように多層になっていてガニメデの中心は金属になっていると考えられています。

ガニメデ衛星の海水は1970年代から存在すると考えられてきましたが、2002年の木星探査機ガリレオではまだ確かな証拠を見つけることができませんでした

しかし今回ハッブル望遠鏡の観測によってガニメデの地下150kmに地球の海の10倍の100km深さで存在するとみられるようです。

今回確かだと言われるにいたった理由はドイツのケルン大学などの研究チームがガニメデ衛星のオーロラを観測してオーロラの揺れから磁場と塩水の影響から導き出したようでうす。

水星より大きく、太陽系最大の衛星と言うことでこれからさらに注目されるのではないでしょうか。

土星の衛星エンケラドスに地球外生命体が存在する可能性

土星の衛星にエンケラドスに生命体が育つことができる環境があるとして、微生物などの地球外生命体が存在する可能性が、とニュースになってますね。
説明長いですが要点は熱水活動が明らかになったことです。

土星の衛星の一つであるエンケラドスはエンケラドゥスとも呼ばれていて、エンケラドスと言うとギリシア神話に登場する巨人族の一人の名前でもありますね。
土星には62個もの衛星を持っていて名称がつけられているのは53つで、エンケラドスと同じようにギリシャ神話の関連した名前が名づけられています。

エンケラドスは間欠泉や氷、液体が着眼点になっているようで微生物の存在する可能性も以前から話に上がっていました。

エンケラドスは土星の衛星では5番目に大きく直径約500kmで土星から24万kmの軌道を公転しています。
氷に覆われ水蒸気が噴出するなど地表の活動が活発のようですね。

今回のニュースになったのは日米欧チームの研究結果からによるもので、生命が生息できる環境になっている可能性が高いということでした。

論文は3月12日の英 科学雑誌のネイチャーに掲載されました。

探査機によって観測された物で地表は凍りですが、エンケラドスの地下の海底に熱水の活動でできた物質を確認したようです。

熱水の活動が明らかにされたのは物質が二酸化ケイ素の微粒子のナノリシカと言う物で生成するには90℃以上の熱水が必要と言うことから、さらにそこから急速に冷えるとできる物質です。

土星の衛星エンケラドスに生命活動の可能性、熱水活動
Image credit:朝日デジタル(yahooニュース)

1997年に打ち上げられた土星探査機のカッシーニによって2007~2007年に手に入れた噴出物から明らかになったようです。

カッシーニは小惑星の名前でも使われています。
現在2015年なので探査物の解析には時間がかかるものなんですね。しかしこのカッシーニ、土星の探査機なのに周囲の衛星までさまざまなことが解明してきています。

地球でも熱水が噴出している海底ではさまざまな微生物が生息していることから、エンケラドスにも同様な場所が存在すると推測されているようです。

このような熱水噴出場所を生命誕生の場の一つとしていることから注目されています。

地球外生命体、宇宙生命体が存在する可能性はほぼ0とも言われているようですが生命を確認するまでにいたるでしょうか。
熱水の活動が確認されただけなので現段階では可能性はとても低いと思えます。

このニュースを後から土星に生命体がと言ってしまいそうになりますが、生命体存在の可能性があるのは土星の衛星のエンケラドスです。

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