福島原発で3月14日にメルトダウン状況と原因
3月11日の地震と津波の影響で起きた福島原発事故のメルトダウン(炉心溶融)です。
メルトダウンの発生は1号機は地震発生から5時間後に2号機と3号機は約80時間後の3月14日22時10~50分ごろとされていますね。
原子力安全保安員と東京電力の解析で少しずれはあったようです特に1号機は東京電力の解析だとさらに10時間も遅かったようです。
計算に使った水の量や計算式が違うためで「メルトダウンにいたる経緯はおおむね一致」とされています。
メルトダウンが燃料が溶融して落下する炉心溶融で、メルトスルーは融解が進み圧力容器、格納容器の外に漏れ出す炉心貫通です。
このようにメルトダウンしたのは海水注入の決断が遅れたことも大きな原因とされて海水注入問題として話題に上がりましたね。
海水によって容器が腐食して原子炉が使えなくなる廃炉を懸念したためと言われています。
淡水が3月12日19時になくなり中断して海水に切り替わる時には切り替えにより再臨界の可能性を議論されていたが既に海水の注入が始まっていたようです。
稼動していた1~3号機は地震によって自動で制御棒が上がり緊急停止しましたが、その後の送電、電気系統の故障トラブルで冷却がとまり燃料の溶融が始まりました。
4~6号機は点検中でしたが1~3号機は核燃料が落ちメルトダウンの影響で水素が発生しガス爆発で原子炉が4号機と周辺施設を巻き込み大破しています。
5号機と6号機は場所が高かったため津波の被害やガス爆発から逃れて、6号機の発電機が1基のみ被害を逃れたのでそれを交替で使うことで冷却することができています。
1号機は2015年3月19日の発表でミュー粒子を使った新しい調査方法で燃料はほぼ全部溶融したことが確認されています。
燃料がほとんど溶融して格納容器に落下しているメルトダウンです。