レーダー衛星を搭載したH2Aロケット27号機と光学5号機について
情報収集衛星を搭載したH2Aロケット27号機の打ち上げが当初1月29日の予定だったところを2月1日の午前10時21分に延期になりましたね。
このH2Aロケットには情報収集衛星のレーダー衛星の予備が搭載されています。
H2Aロケット27号機の延期は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工から発表がありました。
延期理由は種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)上空に雷を起こし易い雲の恐れが強まったためです。
再設定された日付の予報では晴れ時々曇りで打ち上げには支障がないと判断されましたが、まだ状況しだいで再延期の可能性もあります。
H2Aロケットも一旦組立て棟に戻されましたが31日の夜、再度発射点に移動を予定されています。
31日現在でも天気予報に変化はありません予定通りに進みそうですね。
情報収集衛星は内閣情報センターが運用していて、観測には光学衛星2機とレーダー衛星2機で行われますが、
運用中の衛星が故障した場合にも情報収集が継続できるように今回はこの内のレーダー衛星の予備機が打ち上げられます。
レーダー衛星は大電力を使うために故障率が高いようですね。
1号機、2号機ともに電源系の故障で予定よりも早く運用できなくなっています。
H2Aロケットは26回の打ち上げ中25回が成功しています。
次のH2Aロケット打ち上げは号機は27号機で6号機以降からは成功し続けているので今回は安定して打ち上げられることではないでしょうか。
少し気になったことですが最近のニュースはH2Aロケットと表記されてますが、詳細なところではHIIAとアルファベットのIで表示されていますね、これで2として検索されるとは。
情報収集衛星とは
2015年1月31日現在の軌道上には、
光学衛星の3号機と4号機、レーダー衛星の3号機と4号機、
それに加え光学5号機実証衛星が周回しています。
画像収集の人工衛星で安全保障や大規模災害の対応、内閣の重要政策のために運用しています。
この情報収集衛星は実質的には偵察衛星として保有されています。
もう少しで高分解能の光学5号機が打ち上げられるので性能もグンと上がりそうですね。
この5号機ですが、
以前は一般的な機能の衛星として制限がありましたが、
2008年の宇宙基本法で「国際標準の非侵略目的」なら衛星の保有が認められて、
2009年から光学5号機の開発、研究が始まりました。
そして光学5号機は2015年3月までに打ち上げを予定されています。
もう2月に入りますので打ち上げまでもうすぐです!