H2Aロケット27号機打ち上げ成功、もうすぐ光学5号機も打ち上げ!
情報収集衛星のレーダー衛星の予備を搭載したH2Aロケット27号機ですが、
天候も曇りの予報でしたがきれいに晴れ青空の中、打ち上げ成功しました。
今までにH2Aロケットが6号機の失敗以外は連続で成功してきたことから96.3%の成功率との報道も見かけましたが、
27分の26だとそうなりますけど失敗したのはまだ初期のころの6号機で今は27号機です、
なので今では成功確率は100%近い値になってるのではないでしょうか。
前回の記事も打ち上げ後2時間ほどアクセスが伸びていたようです。
光学衛星とレーダー衛星とは
情報収集衛星には、
光学衛星である近赤外線のデジタルカメラの光学センサを搭載した衛星と、
レーダー衛星である移動させることで仮想的に大きな開口面を持つ合成開口レーダーを搭載した衛星があります。
光学衛星は昼間に高い分解能で写真撮影を行うことができ、
レーダー衛星は夜や曇天でも撮影ができます。
ついでながら、この情報衛星は一日一回上空を通過したときに観測をしますが、
静止軌道という常に地上から見て上空の一点に止まって見える軌道があります。
しかしこの静止軌道は情報収集衛星の高度490kmと比べると約36,000kmととても高い高度を周回しています。
大体高度100km以上を宇宙と呼ばれることが多く、大気圏は500km以下とされています。
なのでこの情報収集衛星は宇宙にあるもののまだ大気圏内になりますね。
情報収集衛星の高度についてはもう少し低い高度で表記しているところもあるようです。
H2Aロケットとは
人工衛星打ち上げ用のロケットで、
液体燃料の液体水素と液体酸素を推進剤とした2段式ロケットです。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発を、
製造と打ち上げは三菱重工が行っています。
打ち上げ延期の時はJAXAと三菱重工で発表されましたね。
H2Aロケットは今までに26回打ち上げられていて、内25回が成功しています。
6号機だけが打ち上げ失敗してしまいました。
5号機、8号機も開発中に燃焼の停止とエンジンの停止で失敗しています。
6号機はロケットブースターの分離で失敗したことで搭載していた2機の情報収集衛星を失いました。
積載燃料に応じて固体燃料ロケットを追加したり、
複数の衛星を同時に打ち上げて個別の軌道に投入できたりと柔軟な対応ができるH2Aロケットですが、
6号機の失敗で打ち上げる衛星は実証衛星を除き1機ずつ打ち上げることになったようです。
さて、今回の情報収集衛星レーダー衛星予備機も打ち上げ成功しました。
次は光学衛星5号機ですね、打ち上げ日も迫っています!
光学5号登載のH2Aロケット28号機打ち上げ間近!輸送動画