入浴で体を温めすぎると交感神経に異常を起こし血流を抑えてしまいます。
一度交感神経に異常を起こした自律神経の乱れは治りにくい冷え性の要因になります。
冷え性の要因として間違える人が多い入浴法があり、
自律神経の交感神経、副交感神経の影響について詳しく説明していきます。
番組全体では冷え病、と表記されていましたが検索では冷え性ででてくるのでこちらの表記を使います。

内容はテレビ番組「たけしの健康エンターテイメント」で見かけた内容に沿ってまとめです。
・原因となる入浴法
・自律神経異常による冷え性の影響
・自律神経を整える正しい入浴方法
・温泉による改善法
・重要な部分のまとめ
の項目でまとめていきます!
番組内では厚着、生姜、ホットドリンクなどは冷え性の原因ではなく、
体を温めるにはとてもいいことになりました。
しかし、これらを対策を行っても自律神経の乱れで血流不足になっていると、
冷え性は改善しないままのようです。
私も冷え性で、番組であっているほどひどい物ではありませんでしたが、
原因となる入浴方法や時間については私も同じでした。
おそらく多くの人がこの間違った入浴をしているのではないでしょうか。
原因となる入浴法
間違った入浴として番組では41℃の湯に30分の全身浴されていました。
この入浴が温度と時間が高すぎて自律神経を乱す原因とされました。

入浴直後は交感神経が急上昇しますがすぐに落ち着きます。
12分あたりから交感神経に異常が出始め、
18分あたりからは入浴直後を大きく超えてに上昇と下降を繰り返し交感神経が乱れました。
再入浴の場合でも14分あたりから異常な上昇が起こっています。
交感神経とは運動した時などに活性化される自律神経の一つで、
その対になる神経が副交感神経です。
交感神経で血管を収縮して血流を抑え、副交感神経で血管を緩めて血流を多くします。
自律神経異常による冷え性の影響
これで冷え性の原因になるのは自律神経異常による血流不足です。
血管はそれを取り巻く平滑筋と自律神経で
血管の太さと血流量を調節します。
血管の収縮、拡張させる自律神経が乱れると、
交感神経が優位な状態が戻らなくなってしまいます。
そこで血流不足を起こし、体を冷やしてしまうのです。
自律神経に一度乱れをきたすと乱れはなかなか戻りません。
寒い場所に行っても血管が収縮したままになります。
自律神経を整える正しい入浴方法
まず重要な温度ですが、
適温は39~40℃です。42~43℃は高過ぎになります。
全身浴1に対して半身浴2の割合で15分以内の入浴が良いようです。
15分と言っても無理のない心地よく感じる時間内で入るようにすることが重要です。
39~40℃ではぬるいと感じてしまいますよね。
一度湯につかればそのくらいの温度に落ちることも考えられますが、
温度差に弱い自律神経を考えると最初からこの温度の湯につかることが望ましいでしょうね。
私も勘違いしていたところなのですが、
温ければ血流が良くなるという考えは間違えです。
今までのところを読んでもらえると分かると思いますが、
高いお風呂に入った場合、入浴後は逆に冷えやすくなるということです。
入る時にも急な温度変化は自律神経の弱い部分なので、
かけ湯をして徐々に温度に慣れさせてから入り首までつかります。
首が重要なところで、ここには自律神経のセンサーがあるので首を温めるようにすると良いようです。
全身浴から出るのも急な温度の変化になってしまうので、
ここでも自律神経が乱れやすくなってしまいます。
半身浴にしてから出るようにしましょう。
半身浴をしておくことで出てもあまり寒く感じなくなるようですよ。
温泉による改善法
最近温泉の効能が見直され、効能が確実な物を最新の注意書きとして定められました。
そこでは効能として冷え性改善もあります。
その温泉としては、塩化物泉という保温効果のある温泉がおすすめされています。
塩化物泉とは塩分を多く含み、体に温度が伝わりやすく温まりやすくなります。
塩分濃度が高いほど温まりやすいといわれています。
温泉から出た後も塩分が体表面で結晶化することで、保温効果が長続きします。
その塩化物泉の塩分濃度が高い温泉ランキングとして番組で紹介された物です。
1位 兵庫県 有馬温泉
2位 青森県 黄金崎不老ふ死温泉
3位 静岡県 浜名湖かんざんじ温泉
4位 石川県 和倉温泉
5位 和歌山県 白浜温泉
このような塩分濃度が高い塩化物泉もありますが、
塩分濃度が普通でも塩化物泉に一週間通うと効果が期待されます。
番組では塩分濃度0.1%の塩化物泉に一週間通う検証がされました。
検証前は22℃の室内で動きながらもすごい厚着をして、冷え性の私でもそこまではと思う状況でしたが、
検証後は15℃の室内で動いていれば半そででも平気なっていました。
重要な部分のまとめ
最も重要な部分だけをまとめますと
入浴は15分以内にすること、
温度は39~40℃にすること、これ以上の時間と温度は自律神経を乱す要因。
上記の入浴方法でも無理を感じる入浴はしない。
寒くも熱くも急な温度変化は自律神経を乱してしまう要因。
冷え性改善の温泉には塩化物泉を、効果が期待できるのは一週間。
塩化物泉は改善役立ちますが、重要なのは自律神経を乱す要因になる入浴法ですね。
温泉に通うのは難しいこともありますが、入浴法は今からでもできますので是非試してください!
カテゴリ : エネルギー,機械