メルトダウンした原子炉内部の様子をミュー粒子で見る

メルトダウンした原子炉内部の様子をミュー粒子で見る

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福島原発では1~3号機がメルトダウンしましたが、その内の1号機と2号機の炉内の様子が確認されたようですね。
調査には宇宙から降り注ぐ宇宙線の中に確認されているミュー粒子を使った始めての手法です。

溶融した燃料は格納容器内に落ちたと考えられましたが、福島原発1号機を調査した結果、原子炉内部状態は核燃料はほとんど溶融して落ちてしまっていることが確認されました。
格納容器の方でどのような状態になっているのかまでは明かされてないですね。

これから最難関と言われている燃料の取り出し方法を検討していくようです。
核燃料の取り出しにも通常炉内を画像で映すことができないのでこの観測情報を役立てることができますね。

原子炉内を調査できたこともありますが、ミュー粒子を使って調査できたと言うことの方が大きいのではないでしょうか。
新しく使えるようになったこのミュー粒子を使った技術は別の多くの場所でも活用を期待できるでしょう。

原子炉の方ばかり目が行くのはしかたないのですが、ミュー粒子は余り話題に上がりませんね。

ミュー粒子は英語でミューオンやミュオンと呼ばれているようで、素粒子(レプトン)の一種です。ミュー中間子と言う旧称がありましたが中間子とは別種であることが分かってミュー粒子と呼ばれています。

今回は原子炉内部の調査に使いましたが、地震研究ではミュー粒子を使い火山の内部構造を画像化するミューオトモグラフィーが進められているようです。

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