【核融合発電】大型ヘリカル装置LHDで温度9400万度を達成【核融合研究進展】
3月31日自然科学研究機構 核融合科学研究所で
下記の3つの研究成果で核融合研究を前進させている事を発表した
1.LHDのプラズマ実験で9400万度を達成、48分間定常に維持する事に成功
2.タングステン表面のナノ構造をコンピュータで再現
3.高温超伝導で10万アンペアを突破し世界記録を達成
核融合は高温、高圧下で原子核がぶつかり
融合して重い原子核に変る現象で
プラズマは原子核と電子が高温下で分離して飛び回る状態
1.プラズマ9400万度
大型ヘリカル装置LHDで核融合を目指した超高温プラズマの実験研究を進めていて
平成25年10月2日から12月25日にかけて実地したプラズマ実験の結果
9,400万度を達成し、2,300万度の電子温度を48分間定常に維持する事に成功した
核融合発電にはイオンと電子を12,000万度まで上げる事が必要がある
2.タングステン表面のナノ構造をコンピュータで再現
ヘリウムがタングステンに衝突したときタングステンの中でヘリウムが発泡スチロール状の
ナノスケール微細構造に変形する事をコンピュータで再現
タングステンは核融合炉内壁候補材料であって
核融合炉の周辺装置に用いる素材の研究が進展したことになる
3.高温超伝導で10万アンペア
核融合炉のマグネット(ヘリカルコイル)に適用可能な
大電流を通す事ができる「高温超伝導」導体の開発研究を進めた結果
世界で類の無い10万アンペアの通電に成功
核融合の導体流す必要な電流は10万アンペアで
マグネット作成の導体面積以下でなければなりませんが
マグネット面積以下での電流10万アンペアに成功しました
自然科学研究機構核融合科学研究所:http://www.nifs.ac.jp/
詳細:http://www.nifs.ac.jp/press/140331.html
温度で億や万は想像がつきませんね1億2千万度まであと少しでしょうか
詳細リンクの方で画像が載っていますがナノ構造をコンピュータで再現しているのは
科学的な動きまで再現できるようになっているのかな
低温超伝導はよく聞きますが高温超伝導って耳にする事がないですね
高温超伝導とは従来の超伝導と比較すると高温な-200℃~-100℃らしいです
人が感じる温度を基準とした物とは違いますね
10万アンペアを通電することができるようになり
これは1つの問題達成で大きな進展です